一人だけの大首絵(胸像)に対し、二人の大首絵には、表情や視線が織りなすドラマが生まれる。 を描いたこの場面では、二人の表情が対照的でそれぞれの感情が伝わってくるかのようだ。
この浮世絵のもう一つの特徴は、着物の柄が素敵なことだ。江戸時代のデザイン感覚は現代でも古びていない。ピエール・カルダンの縞模様など、浮世絵を見ているとちょくちょく顔を出してくる。浮世絵は西洋絵画だけでなく、服飾の世界にも大きく影響していると聞く。
頼政鵺物語(よりまさぬえものがたり) 春好斎北洲画 文政5年(1822)9月 中座 あやめのまえ/沢村国太郎2 兵庫頭頼政/嵐橘三郎2