大芝居の興行
歌舞伎興行は、顔見世・二の替り・三の替り・夏狂言・盆替り・秋の興行と1年間に計六・七回行われました。中でも顔見世は、その1年間の座付き役者となった顔ぶれを披露する重要な興行でした。 しかし、この興行形式は時代が下がるにつれ変化し、上方浮世絵の華やかな時代には、京で顔見世が、大坂で二の替り(正月狂言)が行われるという形式になっていきました。その時代の中で三代目中村歌右衛門は文化10年(1813)江戸より帰坂の際の顔見世興行は中の芝居(中座)で行うなど、大坂の歌舞伎芝居にとって重要な小屋でした。
かたきうちたかねのたいこ 復讐高音鼓 浅間 左衛門/中村 歌右衛門3 丸丈斎 国広画 天保2年(1831)9月 中座